風洞実験を用いた開発プロセスは、結果を確認するために有効でした。Genie Race 5の最終プロファイルは、空力性能に優れた形状で、マーケットの中で最高のパフォーマンスを発揮する競技用ハーネスと比較して、抗力係数が1%向上しています。

ハーネスのバタつきもパフォーマンスの低下につながりますが、Genie Race 5はトリムスピードでもバタつきがありません。プラスチック補強と耐久性を兼ね備えた軽量な生地により、よりシンプルで最適化されたプロファイルが実現しました。

Genie Race 5は、コクーンの形状を維持するために複雑なトリム調整を必要としません。パイロットの好みに応じてジオメトリを調整する機能も備わっています。

デュアルジップシステムにより、空中でのコクーンの開閉が簡単です。一方のジッパーを引いて閉じ、もう一方のジッパーを引いて開きます。

Genie Race 5の生地は耐熱性があり、ある程度の通気性も備えているため、完全に密閉されていてもパイロットのオーバーヒートを防ぐことができます。

Genie Race 5のコックピットは取り付けが簡単で、パイロットは飛行中に計器を確認して操作することが可能です。

Genie Race 5のジオメトリは十分に実証されているGenie Race 4を進化させたもので、上昇時もグライディング中も、安定性と適切なフィードバックを提供します。

9cmのNeo-Koroyd プロテクターは、認証を取得するために必要な最小値よりも僅かに厚くデザインされ、このカテゴリーのハーネスに優れた保護を提供すると同時に、ハーネスの構造と薄さを実現することに大きく貢献しています。

「Genie Race 5の目標は、フライト中のハーネスの使いやすさを追求しながら、完全密閉型ハーネスにおいて最高レベルのパフォーマンスに到達することでした。高性能な生地やプラスチックの補強材を導入することで、シンプルですっきりとした形状とバタつきやばたつきに対する耐性を向上し、パフォーマンスに有利なプロファイルを実現することができました。「パイロットにとっての使いやすさ」は快適性だけでなく、最終的にはパフォーマンスにとって重要な要素です。そのためコックピットやコクーンの開閉システムなど、すべてを可能な限り使いやすくしました。その結果、このハーネスは競技者だけでなく、トップレベルのXCパイロットにも最適です。」

オートマチックアルミニウム製カラビナは金属疲労のため寿命が限られています。5年または 500飛行時間のいずれか早い方で交換する必要があります。スプレッダーとタンデムウィングライザーの間でメインカラビナとして使用しないでください。また、レスキューパラシュートとブライダルの接続にも決して使用しないでください。