第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

【競技レポート】

第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

 

 

 

【9月30日 競技1日目】

快晴の栂池高原には、全国13の都道府県から27名、そしてルーマニアのレッドブルX-Alpsアスリート・トマ ココネア選手、総勢28名の選手が集まりました。

 

8時に松原実行委員長から今回の競技会の開会宣言。

今日は栂池スキー場を広く使った12kmのレース。

スタートは9時半、競技終了時間は15時に決まりました。

途中2か所に設けられた給水ポイントには、選手は自ら用意した飲み物、食料、着替えなどを置いておくことができます。どこになにを置くかこれも重要なポイントとなり、スタートまでの時間、選手は最後の準備に余念がありません。

 

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第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

 

8時半、全選手が北アルプスに向けて立てられた真っ赤なスタートゲートに集合。X-Alpsさながら全選手の写真撮影が終わったところでスタートまであと10分。いつもの大会と違った緊張感が漂います。10秒前、観客のみなさんとともにカウントダウンが始まります。

そして、9時、真っ青なゼッケンをつけた選手は高度800m上にある栂池ロープウェイトップを目指して走り始めました。

 

第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

 

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第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

 

レースを引っ張るのはやはりトマ選手。テイクオフ下の急登でもペースを落とさず進んでいきます。残り高度200m、トップから遅れること約3分で小熊選手(茨城県)、渡部選手(富山県)、扇澤選手(富山県)と続きます。

 

ロープウェイトップのターンポイントを通過すると次は高度300m下にあるハンの木ゲレンデのパラグライダーテイクオフまで駆け降ります。ここでトマ選手は圧巻の走りで後続にさらに3分差をつけます。テイクオフに到着すると休むことなくフライト開始。ここで上昇できれば、難なく残り2つのターンポイントを通過することができます。

しかし、上昇気流の活動はいまだ弱く行く手を阻まれます。

 

 

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上昇できなければ、丸山ランディングのターンポイントを取ったのち、再びハンの木テイクオフまで登り返さなければなりません。できるだけテイクオフに近いポイントに着陸をして歩いて登る距離を短くしたいところです。トマ選手は、上昇気流を探し続けた結果、テイクオフから少し離れたゲレンデに着陸。それを見た小熊選手、扇澤選手はテイクオフ直下のゲレンデに着陸、ここでトマ選手を逆転。小熊選手は急登をグライダーをパッキングしないままハイクアップ。続く渡部選手は、北風に苦しめられ丸山ランディング近くに着陸を余儀なくされました。

 

テイクオフに到着すれば、あとは丸山ランディングまで飛んで降りるだけです。テイクオフにトップで現れたのは小熊選手。背負ったパラグライダーを広げてすぐさまテイクオフ。その横をすれ違いでトマ選手がテイクオフに到着。皮肉なことに、さきほどまでなかった上昇気流の活動が始まり小熊選手は高度が上がってしまいます。その下を絶妙なコース取りでトマ選手が抜きさります。劇的なレース展開でトマ選手がトップゴール。時間は2時間10分。そして1分遅れで小熊選手。競技はまだまだ続きます。

 

第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

 

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選手は時間内のゴールを目指して進みます。

13番手ほどでテイクオフをした藤川選手(神奈川県)は空中で上昇気流の活動が活発になるのを待ち、ついに高度を獲得し始めました。そして、残り2つのターンポイントを空中から通過。8位でゴールラインをカット。この競技の醍醐味を見事体現してくれました。

続く中村選手(大阪)も空中からのターンポイントを狙いますが、残り数十m足りず、テイクオフ下の急登を見上げることを余儀なくされ着陸。その横を、女子トップの宮手選手(山形県)が歩いて抜き去ります。宮手選手は10位でゴール。

 

そのころ、上昇気流の活動は再び弱まり選手は丸山ランディングからハンの木テイクオフまで歩いて登ることに・・。それでも誰一人あきらめることなく歩を進めます。 この競技、順位を競うこと、ゴールすることだけが目的ではありません。自分の限界に挑みながらゴールを目指すことが大きな目的です。時には歯をくしばり、涙をみせて、膝を地に着きながらも誰一人歩みを止めません。

 

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多くの選手が軽量装備で臨む中、ノーマル装備の井島選手(熊本県)がテイクオフについたのは15分前。飛べば完走確実でしたが、このころからテイクオフには強めの西風。無情にもここでタイムアップ。ただし、諦めずに戦う姿に、テイクオフにいたスタッフ一同感動をもらうことができました。

 

 

 

【9月30日 ウェルカムパーティー】

栂池スキー場雪の広場では18時からウェルカムパーティー。白馬観光開発のみなさまが、初日全力を尽くした選手のみなさんを迎え入れてくださいました。初日を終えた選手のみなさんからは安どの表情がうかがえます。

 

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小谷村副村長の荻澤 隆様から歓迎のご挨拶をいただきました。また、栂池高原観光協会 会長 西澤 敬一様 、白馬観光開発(株) 栂池営業本部 総支配人 山岸 信也様にご臨席いただき盛大にパーティーは開始されました。

選手のみなさんは豪華の食事を食べながら今日の疲れを癒し、そして明日への英気を養いました。

 

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パーティー途中では、各選手の自己紹介、トマ選手のあいさつとプレゼンテーション、そして最後に今日の表彰が行われ、各1位の選手のみなさんにはテクニカジャパンの土屋様からテクニカTシャツ、シールスキンズのグローブを賞品としていただきました。

 

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【10月1日 競技2日目】

今日も快晴の朝となりました。昨日の疲労は如何に・・朝8時、選手には昨日よりも長い18kmのコースが発表されました。

 

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今日のコースは栂池スキー場、白馬乗鞍温泉スキー場、白馬コルチナスキー場を行ったり来たり、飛べればあっという間にゴールできる可能性がありますが、飛べなければ昨日以上に歩かなければなりません。

 

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第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

 

朝9時のスタートともに選手は一斉に最初のターンポイントであるハンの木テイクオフを目指します。

途中までは快調にハイクアップする選手にも、テイクオフ下の急登は昨日以上に堪えたようです。それでもテイクオフまでたどり着けば、強めの南風が全選手を乗鞍スキー場の若栗ランディングまで運んでくれました。

そして再びここで機材を担ぎ、目指すはスカイビューテイクオフ、急な坂がつづく難所がまっています。

 

スカイビューへはトマ選手がトップで到達。続いて扇澤選手(富山)、昨日2位の小熊選手はランディングで手こずり4番手。風はすでに4〜6m/sec、時折吹くサーマルブローが選手を翻弄します。

 

 

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一時的にテイクオフがクローズになる時間もありましたが、一人また一人と強風を抑え込んでフライト開始。

ここで次のターンポイントである栂池スキー場の丸山ランディングへ到達したいところですが、強めの南風(向かい風)が選手の行く手を阻みます。再度、若栗ランディングへの着陸を余儀なくされた選手は歩いて目指します。

3番手でスカビューからテイクオフした下野選手(兵庫県)は高く高度を稼いでから狙いますがこれも不発。それでも8番手ぐらいでフライトを開始した梅岡選手(岡山県)は見事なコース取りで栂池スキー場へ。ここで再び上昇できれば大逆転も・・と思われましたが無念のランディング。

 

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その頃、トマ選手はゴールを決め完全優勝をものにしました。

スカイビューテイクオフの強風での風待ちをよしとしない選手は歩いて栂池スキー場を目指しました。初日終わった時点で膝が限界かもと言っていた熊副選手(兵庫県)も気合のハイクダウン。飛ぶのが吉とでるか、歩くのが吉と出るか・・これぞハイク&フライレースの醍醐味。

 

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お昼を過ぎたころからHAKUBAVALLEYの空には高層雲が張り出し、上昇気流の活動を弱めます。その分、テイクオフの風も幾分弱くなり、東野選手(神奈川県)をはじめ数名の選手は栂池スキー場へ到達。栂池スキー場へ到達した選手もそれ以上フライトで距離を伸ばせる選手はおらず、ハンの木テイクオフまではハイクアップ。ここさえ登ってしまえばあとは飛んでゴールに降りるだけ。まさに最後の力を振り絞ってゴールを目指しました。

さすがに昨日の疲労もあり、途中リタイアの選手もいましたが、全員が自分の力を出し切って競技終了時間の15時を迎えました。

 

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【10月1日 表彰式および閉会式】

第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

 

第1回 2017 チャレンジハイク&フライ in HAKUBA VALLEY

すべての力を出し切った選手が再び、本部前の閉会式場に集まったのは16時。最初に完走賞の発表。23名の選手が完走。最後に完走した熊副選手(兵庫県)、黒木選手(長野県)の活動時間は実に11時間を超えました。素晴らしいファイティングスピリットを見せていただきました。

 

そして表彰。優勝は2日間ともトップゴールのトマ選手、そして2位にはベテランの扇澤選手(富山県)、今日のレースで3位の小熊選手(茨城県)を逆転しました。小熊選手はまだ23歳、これからの活躍に期待です。

そして、女子では宮手選手(山形県)が10位入賞。

 

 

表彰を終え、閉会式。トマ選手からは素晴らしい競技運営、全選手の戦いに大きな称賛の言葉が送られました。そしてまた日本での競技参加を約束してくれました。

最後に、この競技会開催にあたって、地元のあいさつ回り、コース作りと奔走してくださった栂池パラグライダースクールの後藤校長、競技委員長の岡田、実行委員長の松原から挨拶をさせていただき今回の「チャレンジハイク&フライin HAKUBAVALLEY」を閉会としました。

 

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