NOVA ION フライトレポート
Report Miyata

全世界で2500機を売り上げたLTF1‐2ベストセラー機「Rookie」の後継機である「ION」がついに日本上陸です!!!

メインラインがABCDそれぞれ2本構成となるNOVA特有のコンセプトは初代「Syntax」からこの「ION」に受け継がれもう3代目。すでに完成された2機目としてプロインストラクターから高い評価をいただいていた「Rookie」からどのような進化がなされたのか!?

テストグライダーのサイズは23(S)を装備重量80kg。秋のエアパークCooにおいて早速テストフライトを行ってみました。

グライダーセットアップでの印象は、しっかりと握りやすいライザーです。今までのNOVA特有の柔らかいテープから、やや固めライザーテープは握りやすく、初心者にもライザーの捩れが容易に気づけるようになっています。



さらに、スプリットタイプのAライザーはマグネットによってお互いの着脱が簡単になっており、ビックイヤー用となるセカンドライザーには「EARS」タグが取り付けてあり、間違った操作を防止することができます。同様にBライザーには「B-STALL」のタグが取り付けてあります。緊急時の高度処理においても、スクール生に安全確実な操作が目視して行えるように配慮がされているのです。

テイクオフ
テイクオフにおいて2m/sのアゲンスト。スムーズなインフレーションからグライダーは素直に頭上に安定しようとします。「軽い!」第一印象はAライザーに加わるテンションです。余計なストロークは必要なく、手をAライザーに添えるだけで自然にグライダーが上がってくるように感じます。しかも、インフレートしてから頭上に上がってくる間、揚力はしっかりとパイロットに伝わり、感じやすくスクール生はグライダーを直接眼で見なくても、あがっている具合が容易にイメージすることができ、ライザーを離すタイミングをあらゆる風の状況でも逃すことは無いでしょう。この軽いライズアップは、無風時はもちろんですが、強風時においても短時間でグライダーを頭上まで持っていくことが可能で、狭いテイクオフスペースでもスムーズな浮き出しに貢献すること間違いなしです。
 
グラハン
 
ライザー
     
旋回性
ブレークコードの引き始めは「Rookie」よりも明らかにブレークプレッシャーが軽いのですが、ストロークが深くなるにつれてしっかりした重さに変わってきます。最初のロールインが軽くスムーズな分、ターンは軽快に感じることでしょう。バンクを伴わないフラットな旋回特性を示しますが、ブレークコードを引いた分、素直にグライダーは向きを変えてくれるため、サーマル内での上昇も効率良く行えます。
素直なロールインと共に、ターン終了に伴うロールダンピングが少なく、旋回離脱の方向を正確にトレースでき、スクール教程にある旋回の練習には最適のグライダーといえます。
 
旋回

空中
 
ランディング
  アクセレーション
アクセルバーの踏み込みも軽く、スムーズな加速が得られます。フルアクセルで+13km/hも加速でき、このクラスでは充分すぎるスピードです。また、ハイスピード時においてクリーンなリーディングエッジ翼形が維持されているのは、兄貴分であるFactor,Tritonで実証されたとおり、インテーク下部に設置されている「ベクトルバンド」の効果でしょう。

LowLEVEL LTF1-2
幅広いLTF1-2カテゴリーにおいて、「ION」は限りなくLTF1に近いモデルとなっており、初級機からの2機目への乗り換えとして、ソアリング技術を学ぶには最適なグライダーと言えます。またFunグライダーとしてのんびり空を楽しみたいパイロットにもお勧めの一機です。

 
下面   下方から
     
 
後方   ライザー