E-pac
待望の電気モータユニット「E-pac」のテストと研修のために中国上海にあるYUNEEC社を訪問してきました。急速な中国経済発展の象徴都市といえる上海にまず衝撃!高級車が走り回り、高層ビルが乱立する姿はまるでニューヨークのようです。さらに世界の工場と言わしめる工業地帯は広大!恐るべし中国といった印象でした。
さて、YUNEEC社もその工業地帯一角に巨大な工場を持っています。ラジコンメーカーとして世界トップシェアを誇る傍ら、電動飛行機、ヘリコプター、もちろんE-pacの開発も進めています。ラジコン開発で蓄積した航空技術、電動モータ、バッテリーの高い技術力が実際の飛行機にフィードバックされているのです。
訪問した期間、上海は低気圧の影響で悪天候であったため、香港の北100kmにある深川(shenzhen)へ移動してテストは始まりました。

 セットアップ
@ 4分割されたゲージをセット。ゲージは、はめ込み式でベルクロにて固定。
A ハーネスセット。上下4箇所のバックルと左右のフックポイントにて固定。
B プロペラをセット。2分割のプロペラ組み合わせ、4本の6角ボルトで固定。
ここまでは一般的なパラモータと同じ手順です。
C バッテリーのセット。ハーネス背面からバッテリー格納扉を開き縦置きに設置。ベルクロにて固定後、2箇所のプラグと温度センサーピンを差し込む。マグネットにてロックする扉を閉める。
D ハンドルコントローラを本体に差込み終了。

完了までの準備時間はたったの10分でした。
   

 収納
ボディ・バッテリー・ゲージとプロペラをそれぞれ専用のケースに入れることができます。ガソリンエンジンと違い、オイル、燃料の漏れを気にすることがなく、コンパクトに収まります。
普通の乗用車のトランクルームにも納まってしまうサイズです。
   

 バッテリー
リチウム=イオンバッテリーよりも大容量、コンパクトなリチウム=ポリマーバッテリーを採用しています。
18セルの電池シートで構成されていて、専用のバランスチャージャーによって自動で充放電を行うことが可能となっています。
バッテリー単体と接続することで、トータル電圧はもちろん、各セルごとの電圧、最大最小電圧差を調べた後、バッテリーに負担を与えないように充電開始となります。
   

 ハンドルコントローラー
通常のパラモーターと同様のトリガータイプのスロットルにより、回転数をコントロールします。上面には液晶画面があり、モータ回転数、バッテリー電圧、モータ温度、パワー残量などのデータが正確に表示され、まるで飛行機のコントロールパネルがイメージされます。
バッテリー残量が少なくなると、携帯電話のようなバイブレーションが起こり、画面を見なくてもパイロットに警告を伝えてくれ安全も確保されています。
   

 テストフライト
Paramania社のREVOLUTIONを使いテストフライト開始です。テイクオフの手順は通常のパラモータと同じですが、離陸のフルスロットでの瞬間的な推力パワーに感動です。十分な上昇性能でガソリンエンジンとなんら変わりません。電動モーターの特徴はこのスロットル操作に機敏に反応するレスポンスの良さにあると言えます。また空中ではオートクルーズ機能があり、専用のスピードコントローラ回路が適度な回転数を自動で制御し、手放しで巡航飛行を可能にします。まさに空撮などには最適な機能といえます!そしてやっぱり音は静か!巡航飛行においての騒音はほとんど気にならないでしょう。
   

総合的に言うとすれば、最新式のハイブリット車に乗っている感じでしょうか。環境にもやさしく、モーターの知識がなくとも苦労せずに飛ぶことができます。
このE-pacがいよいよ日本上陸となります。最初は5月30,31日の岩手県安比高原で行う「北東北Aerotact試乗会」にて国内初公開となります。順次各地に行く予定ですのでご期待ください。